コラボの力でビジネスを大きく…

 このところ森永製菓は、外食や小売とのコラボ商品制作を進めています。
 代表的なのは、主力商品の森永ミルクキャラメルなどの、
 キャラメルを使った菓子やスイーツの企画です。

 マクドナルドとは、味付けにキャラメルのソースを使い、
 特別容器に入れたマックフルーリーを期間限定で販売。
 シナモンロール専門店「シナボン」とは、
 キャラメルのペーストを練りこんだミルボンを販売しています。

 森永製菓は、国内のキャラメル市場で6割のシェアを占めていますが、
 キャラメルの販売は年々減少しています。
 20代以下では一度もキャラメルを買ったことがない人もいるそうで、
 若い年代に向けて人気の巻き返しを図ります。

 お菓子王と呼ばれた、森永製菓の創業者森永太一郎氏は、
 日本に洋菓子の大衆化に力を注いだばかりでなく。
 創業について、私たちに多くのことを、伝えてくれています。

 23歳のときに志を持って一人渡米しますが、
 その思いはかなえられることがなく苦しい日々が続きます。
 二度目の渡米中に、日本での洋菓子の製造を決意しそれを天職と決めます

 皿洗いの下働きからはじめ、12年をかけてやっと製法を学びとるのです。
 森永氏は米国での失敗を繰り返さないよう、無から生み出す創業には、
 これでなくてはいけないと考え直し、
 
 「倹約して作った貯金の3分の1を最初の資本として、
 得意先がついて見込みが出てきたときには3分の1を運転資金として、
 残りの3分の1は予備貯金として、非常時のときに使う。」

 いわゆる資本三分主義を実践するようになります。
 この考えをもとに始めたのが、わずか2坪のマシュマロ工場でした。

 日本での洋菓子販売は苦難続きで、
 最初は「口に合わない」と菓子店から返され、
 夏場には、製品がいたみ、返品の毎日でありました。
 返品された製品を、夜にひっそり、
 溜池に捨てに行ったという秘話まで残っています。

 営業や技能の才覚と、経営の手腕の両方を持ち合わせていることは、
 稀であります。
 森永氏にとってもそれは、他人事ではなく、販売や経営の能力を
 持つ人材を必要としていました。
 
 事業の拡大と共に、右腕となる人物を探し求めるようになります。
 やっと、輸入品の販売業を営んでいた松崎氏を支配人として
 入店にこぎつけることができました。

 その時、松崎氏が入店の条件として提示したのが次の3つでありました。
 一、販売業務は松崎氏に任せること、
 一、個人事業から株式会社へ改めること、
 一、なるべく人物本位で広く採用すること

 こうして松崎氏との二人三脚が功を奏し、
 森永製菓は 今日のような発展を果たすことになるのです。
 経営の実権を委譲してまで、洋菓子つくりの天職をまっとうする。
 事業とは、私利ではなく、
 たくさんの人の英知を結集してこそ成功できるのでしょう。

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発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
〒604-8471 京都府京都市中京区西ノ京中御門東町101
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発 行 人:下山弘一

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