「満足」してもらえる方法を考える

 先週までの入学式シーズンもひと通り過ぎ、
 次のステップを志す、中学、高校生の子供を持つ親御さん達は、
 子供にあった塾選びに頭を悩ます時期に入ります。

 年々、子供の人口が少なくなってきているとはいえ、
 有名校には人気が集中して、やはり狭き門に変わりはありません。
 進学校のなかには、「塾に通わなくても志望大学に合格させる」と
 断言する高校もあるそうですが、
 現役合格の強い味方となるのは学習塾の存在です。

 事業を始めるきっかけは、小学校二年生になる長男の算数テストの成績が、
 伸び悩んでいて心配だという妻からの相談でした。
 妻の言い分は、教師なのだから、わが子に教えるのは、
 他の子に教える事の何倍も、やり甲斐があるのではないかと言うのです。

 話には一利あると思ってみたものの、実際のところ高校教師である、
 公文 公氏には、小学生をどのように教えたらいいのか見当がつきませんでした。
 そこで、長男の教科書をじっくり見直してみると、
 高校の勉強には必要ない部分が多く含まれていることがわかりました。

 では、重要なポイントを効率よく勉強させることはできないかと考えた末、
 その点にあった市販のドリルを見つけて勉強させることにしました。
 あれこれ試しているうちに、市販のドリルでも無駄が多いことに気づき、
 自分の手で教材を作ろうと考えたのです。

 試行錯誤を続け教材を作り直していると、長男は小学校5年生になると、
 高校の入試問題を解けるようになっていたのです。
 また、子供の成績の悩みを相談された知人や友人に、
 長男の教材から必要な部分だけ書き写して渡してみたところ、
 子供の成績が上がったと感謝されるようになったのです。

 やがて、自分の子供だけでなく、多くの子供たちに、
 成績が伸びる喜びを味わってもらえるようにと、
 長男の同級生を自宅で一緒に勉強させるようになります。

 高校教師の傍ら、教材作りは公文氏が担当して、
 妻は教材の採点を受け持つようになります。
 こうして、後に公文教育研究会と発展する「公文式教室」の誕生となるのです。

 塾経営が難しいとされるのは、サービスを受けるのが子供で、
 料金を支払うのが親であり、両者を同時に満足させる必要があるからです。
 相手は生身の人間、感情ひとつでやる気が出てくることもあれば、
 その逆も然りなのです。

 どうしても、「もの」を売ることをビジネスと考えてしまいがちですが、
 「満足」してもらえる一番の方法はなにかと考えることで
 成功へ近づくのではないでしょうか。

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発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
〒604-8471 京都府京都市中京区西ノ京中御門東町101
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発 行 人:下山弘一

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