機能満載よりシンプルさが支持される

 新入学生、新社会人が登場するこの時期になると増える、
 携帯電話会社の学生や若者向けサービスのCM。
 無料や低料金をうたい文句に、新規加入や乗換えを誘います。

 最近は小学生にも連絡用にスマートフォン(スマホ)をもたせるようになりましたが、
 ある年齢になって、はじめて機能制限のないスマホを持ったときには、
 宝箱のように思えるのではないでしょうか。

 スマホの機能は充実し、(電波さえ通じれば)そのなかで多くのことを
 済ますことができるようになりました。
 しかし、使い慣れてくるとアプリごとに機能不足が気になるようになってきます。

 職業柄、外出先でも電卓をよく利用しますが、
 画面タップのスマホの電卓は決して使いやすいものではありません。
 そのため、小型電卓を常にかばんに忍ばしていますが、
 そんな不便さに目を付けて開発に力を注いでいるのがカシオ計算機です。

 同社では、流行に左右され易い腕時計に比べ、
 需要が安定している電卓や電子辞書を、教育向けに開拓を進めています。
 3月には、1980年に発売して人気を集めたゲーム電卓を復刻し、
 現代向けにアレンジした電卓を発売しました。

 商品は10桁の表示画面の右から侵略する数字を、
 左側にあるビーム砲で打ち落とすというシューティングゲーム。
 多機能に少し飽きたユーザーや、80年代の電子ゲームを知っている世代まで、
 幅広く楽しんでもらえると見込んでいるそうです。

 同社の創業者 樫尾忠雄氏が事業を始めたのは、
 先の大戦後の不況にあえいでいた46年(昭和21年)のことです。
 小さな町工場であるがうえに、下請け仕事に頼るばかりで、
 日々を一生懸命働き、食いつないでいくのがやっとでした。

 見かねた兄弟が、力を貸したいと言ってきて、
 4人で工場を切り盛りすることになります。
 そして、このまま下請け仕事を続けるだけではいけないと、
 自社商品を開発することに意見がまとまります。

 とは言っても、材料も不足していたし、技術力もなかったため、
 手軽に開発できそうな、家庭様の電熱器や自転車の発電ランプなど、
 手当たり次第に作っていったのでした。

 どれも最初は売れるものの、世の中が落ち着いていくにつれ、
 売れ行きが鈍っていきます。
 大手の真似したような商品を作っていても、生き残れないという思いから、
 奇想天外な商品を作ろうと一致団結したのです。

 しかし道のりは、予想していたとおり険しいものでした。
 新しい計算機の開発に挑戦することにしたものの、
 お金もなく、設備も乏しい中で試行錯誤が続きます。
 開発から3年経った54年、機械式の計算機が主流であった当時、
 リレー式の計算機の完成にこぎつけたのでした。

 こうして、カシオ計算機が誕生し、電卓を先駆けに、
 数多くのヒット商品を生み出すことになります。
 第一に、より多くの人に喜んでもらえること、
 第二に、新しいマーケットを創造すること、
 今も変らない基本理念が、新しい商品を生み出します。

=======================================================================
発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
〒604-8471 京都府京都市中京区西ノ京中御門東町101
TEL 075-813-4850
発 行 人:下山弘一

━━━━━━━━━  京都の税理士・会計事務所 いい顧問  ━━━━━━━━

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。