お金は「血液」の役割、循環させる事が大切

 今年の節分、内食(うちしょく)流行ということもあり、
 家庭で楽しもうと「恵方巻き」が良く売れたそうです。
 節分は、季節の節目に起こる忌み事を「鬼」になぞらえて
 豆まきで、それを祓(はら)う行事です。

 季節と共に生活が変わるので、気の緩みから生じる、
 怪我や病気に対して注意を喚起する役割があるそうです
 昨今は、季節より怖い景気の変わり目が気にかかります、
 このところの良い機運に、「福は内」を願いたくなります。

 食品メーカーが独自ブランドで販売する商品(NB)に対して、
 スーパーやコンビニが自主ブランドで販売する商品を、
 プライベート・ブランド(PB)といいます。
 メーカーと提携や共同開発を行うことによって、
 数十パーセントお得な金額で販売されています。

 スーパーの店頭を見てみると、カップ麺やスナック菓子、調味料など
 大手メーカーのパッケージに良く似たデザインの商品が並んでいます。
 外装を真似た、「いけない」商品かと思いきや、
 これが、れっきとしたPBであったりします。

 景気が悪くなると、メーカーにしても注文が減るので、
 生産にゆとり…いえ、穴が開くことになります。
 そこにスーパーのPBの注文を充てることができれば、
 少々安くても、工場を止めるよりマシということになるのです。
 少々高くても目新しい商品がもてはやされる時期もあれば、
 ありふれたフツウーの商品が値ごろ感で売れるのです。

 小売業が力をつけると共に、PBの販売額も年々増え続け、
 もうすぐ2兆円を超える規模まで拡大しているそうです。
 このような状況を踏まえて、
 メーカーも単に下請けとして生産を引き受けるだけでなく、
 戦略的な行動を採るようになってきているそうです。

 醤油業界第2位のヤマサ醤油では、PB商品の拡大を好機と捉えて、
 受注枠を増やし市場シェアの拡大を狙います。
 NBだけでは太刀打ちできない業界トップの壁を、
 PBの力を借りて突破しようと目論んでいます。

 NBの商品は、店頭に並べても特売品扱いのものを除けば、
 返品することは可能ですが、
 自社がPBで仕入れた商品は売れ残っても返品はできません。
 リスクを負ってまで、小売業がPBに力を入れるには理由があります。

 小売を行うことの最大のメリットは、現金商売であることです。
 通常、仕入は1~2ヵ月後の掛支払いで済ませるので、
 その間の収入は経費を除いて、そのまま手許に残ることになります。

 そこで、不景気で売上が低調な時には、
 少しでもお金を回転させることがなにより大切です。
 結果、メーカーの思惑とピッタリ合致した商品として、
 「そっくりPB」が成り立つことになるのです。

 いくらがんばっても、儲けが増えないといった、
 商売が頭打ちになってきたと感じる時には、
 今のビジネスをお金の流れから見直してみては如何でしょうか。
 新しい「儲け」のヒントが見つかるかも知れません。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。

税務・会計のご相談初回30分無料 075-813-4850 営業時間9時~18時(土・日・祝日を除く) お問合せフォーム