「ほら吹き」ビジネスと政治では勝手が違う!

 アメリカの新大統領、ドナルド・トランプ氏が就任して10日少し。
 矢継ぎ早に、公約していた政策を行動に移していますが、
 予想通りの混乱ぶりに、実効性には懐疑心が強まるばかり。

 勝ち取ったら儲けものとばかりに、
 出来るかどうかわからないことを公約にしてみただけの「ほら吹き」。
 大富豪のトランプ氏、口八丁手八丁で、のし上がりはしたものの、
 勝手の違う政治の世界でほら吹きの効果は如何なものでしょう。

 事業を始めたばかりの時のように、信用も資金力も無いときに
 ありのままの姿で商売をしていては、競争相手に勝てるはずがありません。
 そこで、無いものを、さもあるかのように、
 「ほらを吹く」テクニックが、商売の行方を大きく左右します。

 嘘をついて騙すことは、良いはずがありませんが、
 ほらを吹くというのは、人を騙すことではなく、
 そのときは嘘であっても、きちんと約束はやり遂げることです。

 たとえ嘘がばれても、笑って済ませられるようであれば、
 大ぼら吹きで済むかもしれません、
 しかし、ほらを吹いたことを、実行できなければ
 それは、嘘になってしまいます。

 「ほら」と「嘘」のさじ加減は、非常に微妙で、
 このバランスをきちんと採ることを覚えておかないと
 「粉飾」「風説の流布」などのように、
 取り返しのつかないことになってしまいます。

 「貧乏」「貧困」「貧弱」「貧相」…
 貧(まずしい)という言葉に続くことばは、
 「お金」や「容姿」に関することが多いですね。

 昔は、収入が無くて、食事もろくに採れなく、
 みすぼらしくなることが、貧しいことでした。
 これまでご紹介してきたように、
 そのような状況から、カリスマ経営者は、発明を生み出し、
 工夫を凝らして大きな事業を成し遂げています。

 彼らにとって、工夫することは、
 幼少のときから常に行ってきたことで、
 無意識にしてきたことかもしれません。
 このように身体に染み付いた感覚こそが、
 後の成功の原動力になっているのではないでしょうか。

 無いものは「無い」時代に、
 貧しくなったのは「発想」や「心」になってきています。
 「貧乏」で「貧弱」であった青年が、
 稀なる発想で、工夫を凝らし世間を驚かせ続けました。

 「マツキヨ」ことマツモトキヨシの創業者、松本 清氏、
 その才覚は、商売だけに収まることなく、
 政治の世界へ受け継がれていきました。

 松本氏は薬の免許をとるため猛勉強中でした。
 しかし、薬局で丁稚奉公しているとき、
 薬について勉強する時間が無くて困っていました。
 そこで、新しく配達の当番が回ってきたときに時間を早く切り上げて、
 その空いた時間を勉強にまわすことを思いつきます。

 薬局の無い町に開店すれば儲かるはずと、
 北小金の駅前に店舗を構えましたが、なかなか客足は伸びません。
 来店してきたお客に話を持ちかけ、
 長居してもらい 繁盛しているように見せかけもしました。
 また、薬を買ったお客から空き箱を譲ってもらい、
 空き箱をショーケースに並べ、品揃えが少ないのをカバーしたのです。

 普段は扱っていない、高級化粧品や輸入品も、
 「今、商品を切らしているので、1、2日待ってください」
 と、あるふりをして注文を受ける。
 そして、知り合いの薬局へ自転車を飛ばして買いに行くのでした。

 従業員に使い込みをされて、会社が倒産しかけになった時には、
 会社存亡の危機を乗り切るため、ビル建設を計画します。
 地元の有力者の力添えで、
 農家から事業拡大の名目で借りた中から運転資金に回します。

 また、返済金は期日より必ず1日早く返すようにするのです。
 そうすることが、信用を生み、
 2回目の借金がしやすくなると思ったからです。

 この、「ほら吹き」と「やりくり上手」が、
 千葉県松戸市で「すぐやる課」を作った
 松本市長を誕生させるのでした。

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