携帯電話やスマホを持ち歩くことが、あたり前になって、
時間を確認するのに腕時計がなくても困らなくなりました。
そんなことから、日常的に腕時計をしない人が増えましたが、
皆様は、「腕時計派」「携帯(スマホ)派」どちらでしょうか。
といっても、時計は時間を確認する役割だけでなく、
男女問わず、アクセサリーとして身に着けるという方も多くいらっしゃいます。
女性なら貴金属・宝石代わりにゴージャスなもの、
メカニカルな機械時計は男性と、嗜好はきっちりと分かれています。
巷に溢れる時計のほとんどがクオーツ式でありますが、
世界で始めて同方式の腕時計を発売したのはセイコーです。
高精度であり、なおかつ安価であることが世の中に受け入れられ、
あっという間に世界に、クオーツ式の腕時計が広まることとなります。
それまであった、機械式時計は一気に衰退に追い込まれることとなるのですが、
マニア向けに凝った作りの機械式時計がブームとなり、
現在でも根強い人気を守り続けています。
人気があるのはヨーロッパのブランドやメーカーのものばかりですが、
クオーツ時計の開発によって一躍世界のトップメーカーとなった
セイコーも負けてはいません。
時計の開発に派生して、新しい事業が実を結び、
現在はその事業が本業となっているものの、
機械式時計の技術を絶やしてはいけないと、
最高の技を集めた時計作りを進めています。
子会社の盛岡セイコーでは、04年から「雫石高級時計工房」を設立し、
卓越した技能を備えた名工を集め、機械式時計を作り上げています。
ヒゲゼンマイや歯車などの部品製造から完成品の組立まで、
一貫した手作業による少量生産でのフラッグシップ・モデルを手がけます
客商売である以上、雨の日はどうしても客足が鈍る。
そんな時でも、時計店は客が少なくても、店員は時計の修理に励んでいる。
「時計業は、大切な時間を無為に過ごさなくて良い」
こうして、服部金太郎氏は時計の世界に足を踏み入れ、
後に世界のセイコーとなる服部時計店を開業したのです。
服部氏は無一文から出発して、堅実なビジネス・スタイルで、
現在のセイコーグループの基礎を築いたのです。
その中には、今でも決して色褪せしない、ビジネスの基本が残されています。
彼は、商売を始めるときの条件を、次のように挙げています。
・少ない資本ではじめられること
・将来大きく伸びる見込みがあること
・コツコツやっていても、努力次第で発展できること
同業者が仲間同士で商品を融通しあっているときには、
外国の貿易商から仕入れを始め、同業者が貿易商と取引を始めた頃には、
外国から直接輸入をしいました。
そして、周りが輸入を始めたことには、すでに自分の手で時計の製造を
開始していたのです。
彼は、ビジネスは周りより一歩先に進むことが大切だと言っています。
逆に、何歩も進みすぎることは、預言者になってしまうので
慎まないといけないと忠告しています。