垣根を越えて、顧客の争奪戦が始まる

 今年のロンドン・オリンピックでは、初めての試みとして、
 インターネットを使った中継も行われていたことをご存知でしょうか。
 テレビの放送枠から外れた競技を、
 1日最大8チャンネルを使い、ライブストリーミングで中継されました。

 その後のアンケートでは、利用者の反応はまずまずだったようで、
 7割近くが今後も利用したいと回答しているそうです。
 これまで、制約が多かった動画配信ですが、
 通信速度の高速化やスマホの普及で、テレビとの垣根は無くなりつつあります。

 このほど、テレビ通販の大手ジャパネットたかたが、
 東京オフィスをオープンしたそうです。
 長い間地元主義を貫き、長崎の本社にテレビ・スタジオを構え、
 全国に向けて通販番組を発信してきました。

 パソコン以外の端末の普及が見込まれる中で、
 通販各社は、利用していなかったユーザーの囲い込みを急いでいます。
 同社でも、東京オフィスで、ネット向け専用スタジオを設けて、
 これからネット通販に力を注いでいくそうです。

 特徴的な話し口調で、
 テレビ・ショッピングではトップクラスの有名人になった
 「ジャパネットたかた」の高田 明社長です。
 家業のカメラ店を営んでいましたが、
 地元のラジオ局でラジオ・ショッピングをはじめたのがきっかけで、
 この業界に進出し、94年にテレビ・ショッピングをはじめてからは、
 業績はうなぎのぼりに上昇しています。

 商品のセールスポイントを交えながら、
 関連する品物を次から次へと追加していく独特のトークに、
 思わず「衝動買い」をしてしまう視聴者も多いと聞きます。

 高田氏はその先が大事で、
 「やっぱり、衝動買いの商品だなぁ」といわれないように。
 長く使ってもらえて、愛着がわいてくる様にしたい。

 他のテレビ・ショッピングが、主に食品や健康器具、
 衣料品を取り扱うのに対して、
 高田氏の売りは家電品やAV機器、カメラなど、
 品定めに専門的な知識が必要とするものです。

 量販店に買いに行っても、機能と値段の差に戸惑うばかりで、
 実際のところ自分では決められないことが多いのではないでしょうか。
 テレビの中の高田氏は、商品知識の豊富な販売員のごとく、
 テキパキと実用性重視で、合った商品を選んでくれます。

 お客様にとっては、悩む手間を省いてくれているのです。
 売上を伸ばすために、たくさんの品揃えをすることが
 必要と思っている方は参考にしてはいかがでしょうか。
 コーディネートしてあげるのも、ビジネスであることを…

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