ロングセラー…絶え間ない努力の賜物

 料理の定番としても活躍し、食卓の定番となっている卵料理。
 お正月ともなると、いつもより何倍も高い値段をつけた、
 (特上?)出し巻き卵や厚焼き玉子が店舗の前面を陣取ります。

 少し前までは、卵はコレステロールが高すぎると、
 シニア世代に敬遠されたこともありましたが、
 学会で問題がないことが証明され、
 改めて吸収率が良いたんぱく質として見直されています。

 マヨネーズで有名な食品メーカーのキューピーでは、
 主力であるマヨネーズやドレッシングのほか、
 千切りキャベツなどのカット野菜を製造に力を入れています。

 しかし、生鮮食材は賞味(消費)期限が特に短く、
 廃棄ロスが発生する確率が高くなることが課題でした。
 安全や鮮度を前面に押し出す販売方法のこともあり、
 まだ食べられる食材が大量に廃棄されている現実が、
 社会問題として注目されています。

 そこで、キューピーの子会社ではカットした野菜の洗浄を
 ダメージを与えないような方法に切り替えることにしました。
 野菜本来の抵抗力を生かし細菌の増殖を抑え、
 包装フィルムを工夫するなど行い、
 消費期限を1日延ばし5日としました。

 効果はてきめんで、売上は前年に比べ3割増え、
 新規で取り扱う店舗も増えたそうです。

 日本にマヨネーズを広めたのは、
 キユーピーの創業者 中島董一郎(とういちろう)氏です。
 若いときに農商務省の海外実習練習生の試験に合格して、
 欧米に渡って調査活動をしているときに、
 レストランでマヨネーズに出会います。

 アメリカ人が色々な料理にマヨネーズをつけて食べている姿を見て、
 栄養価の高さに感心させられるのです。
 日本に帰国後もそのことが気になっていたのですが、
 周りの人は誰一人知りません。
 それは大正時代の事、まだまだ洋食は特別な人達の食事だったのです。

 西洋文化が花咲き始めた1925年、
 念願の国産のマヨネーズの販売を始めます。
 コクを出すためアメリカ製に比べ卵黄を倍の量使ったため、
 ハガキ1枚が1銭5厘の当時、一つ45銭と高価なものになり、
 芳しい売上ではありませんでした。

 百貨店での試食会を開くなど、
 マヨネーズを知ってもらうための広告活動の積極的におこなった成果もあり、
 その後順調に販売が伸びるものですが、
 戦争による原材料不足により生産を休止することになります。

 戦後、生産を開始すると間もなくして食事の洋食化により、
 マヨネーズは大衆の食卓に登場することになります。
 それを見ていた大手水産会社や食品会社が市場に参入してくるのですが、
 これに対抗するためキユーピーは生産の合理化によるコストダウンと
 値下げを何度にも渡って行います。

 その結果、二匹目のドジョウを狙った水産会社のマヨネーズは
 次々と姿を消してしまい、
 キユーピーと味の素の製品だけが残ることになったのです。

=======================================================================
発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
〒604-8471 京都府京都市中京区西ノ京中御門東町101
TEL 075-813-4850
発 行 人:下山弘一

━━━━━━━━━  京都の税理士・会計事務所 いい顧問  ━━━━━━━━

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。

税務・会計のご相談初回30分無料 075-813-4850 営業時間9時~18時(土・日・祝日を除く) お問合せフォーム