その事業、利益に繋がっている?

 私たちの事務所が位置する京都市北西部は、大学や高校が多く点在して、
 朝夕の時間帯は、学生が多く行き来しています。
 また、金閣寺や北野天満宮へ向かう観光客が利用するJR円町駅にも近く、
 日中には、多くの外国人観光客の姿を目にします。

 駅近くにはコンビニがいくつか存在しますが、
 その中に、生鮮食品も取り扱うローソンストア100があります。
 他のお店では外国人観光客が買い物する姿をあまり見かけませんが、
 この店だけは夕刻近くになると何人もの外国人観光客がレジに並びます。

 何故かと考えてみると、100円というわかりやすい価格設定に加えて、
 宿泊に必要な消耗品から食材まで、すべてを揃えられることに気づきました。
 見渡せば、続々と外国人向けのホテルや民泊施設が増えてきています。

 プリント基板メーカー キョウデンの会長 橋本 浩氏は、
 経営が行き詰った会社や、新興企業で成長が鈍化した会社の改革に力を注いできました。
 これまでに、コンビニのSHOP99(現 ローソンストア100)、
 スーパーの長崎屋、パソコンメーカーのソーテック、などを傘下に治め、
 経営改革を行ってきました。

 本業であるキョウデンは、25歳の時、
 大手電器メーカーのチェーン店として電気店を開いたことに始まります。
 その後、プリント基板の製造に手を広げ、
 スピード納品を売り物にして事業を拡大していった手腕の持ち主です。

 小売店から商売を出発したこともあって、
 「お客様」目線を重視した経営を努めています。
 2000年に経営破たんした、長崎屋の再建に乗り出したときに、
 橋本氏が掲げたのは「粗利(あらり)」を確保することでした。

 ダイエーをはじめとするスーパーが、
 高度成長期に事業を拡大するときに目標としたのは増収(売上アップ)であり、
 薄利多売で利益をないがしろにしてまでも、
 売上を上げることが普通になっていたのです。

 そんな意識を180度転換することから、経営の見直しをはじめました、
 ある店舗では、利益率の低い家電売場を廃止して、
 肌着や子供服などの衣料を強化することにより、
 粗利率が1.5%もアップしたのです。

 それぞれの会社には、得意分野というものがあり、
 その儲けによって成り立っているはずです。
 事業拡大に走りすぎると、利益が見込めない(一時的には赤字になる)分野へ、
 多くの人やお金をかけてしまい。
 その結果、いくら売っても儲からないことになってしますのです。

 ビジネスの基本は、利益を残すことです。
 損をしてでも売上を伸ばすのは、
 シェアを広げたいときなど一時的にやることです。
 いつまでも続けられるものではありません。
 「借入金が増える」「借入金が減らない」と感じるときは、
 事業の内容を見直してみましょう。

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発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
〒604-8471 京都府京都市中京区西ノ京中御門東町101
TEL 075-813-4850
発 行 人:下山弘一

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