「動かないアニメ」ストーリーで勝負

 20~30代の女性を中心に「美少女戦士セーラームーン」など、
 アニメや映画で戦うキャラクターの人気が集まっています。
 そんな中、玩具メーカーのバンダイは6月末、
 大人の女性向けのキャラクター商品を、
 専門に扱う「オトナ女子美日和」をオープンさせました。

 店舗では、セーラームーンなどの作品をデザインに取り入れた、
 バックや化粧品を取り扱っているそうです。
 支持される理由は、子供時代に漫画やアニメで親しんだ戦う主人公の姿を、
 職場の自分と重ね合わせているのだとか。

 バンダイの創業者 山科直治氏は、日本初のテレビキャラクター
 「鉄腕アトム」の発売を商品化することを皮切りに、
 ウルトラマンシリーズなどの特撮もの、
 宇宙戦艦ヤマト、ガンダムなどのアニメのキャラクター商品を、
 次々と発売していきます。
 
 それらのキャラクターは、発売とともに大ヒット、
 その年代の子供たちにブームを巻き起こすものさえ生まれてきます。
 バンダイは、こうしてキャラクターとともに成長してきたのです。

 ディズニー映画のような活発に登場人物に動くのとは正反対に、
 動きが少ないのが日本のアニメの特徴です。
 しかし、動かないアニメによって子供が感情移入するドラマ性が生まれたのです。

 マジンガーZでは、止まったときに格好良く見えるアングルや、
 シナリオが生まれてくるようになります。
 そんなキャラクターを魅力的に売るマーチャンダイジングを、
 バンダイは確立させたのです。

 また、山科氏は少しでも可能性があると思う分野には、
 商品開発に力を注ぐことを惜しみませんでした。
 その成果が、「たまごっち」に見られるような、
 新分野での大ヒット商品の誕生に現れています。

 反面、独自規格のファミコン「ピピンアットマーク」の失敗による
 多額の損失により経営危機が生じたように、
 発展への意欲は、時には大やけどを蒙ることがあるのです。

 新商品の開発には、相当の資金が必要となります。
 しかし、資金力があれば開発が順調に進むと考えることは禁物です。
 そもそも、新しい分野のビジネスの成功確率はとても低いものです、
 的を絞り込まずに、どんなにお金をかけてもすぐに底をついてしまいます。

 ビジネスを続けていくには、新しい分野への投資は不可欠ですが、
 お金を使う範囲と限度、何より撤退するボーダラインを
 決めておくことが大切です。

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