大切なものは特別な形で…

 気に入ったことがあったり、いい場面に出会ったら、
 スマホを取り出し写真をパシャリ。
 友達とあーだこーだと言いながら、画像に加工を加えてSNSに送信。
 そんなことが続いて、スマホの中には忘れ去られた画像が一杯!

 …と、思っていたら。
 気に入った写真をまとめたり、記念としてやイベントに利用するため、
 写真を印刷してアルバムにするサービスを利用する方も多いそうです。

 撮ることも楽しいことだけど、その後の写真は思い出としてずっと残るものです。
 悲しいことに、11年に起きた東日本大震災の時のように、
 その記録が一瞬にして流されてしまうこともあります。

 写真フィルム・メーカー大手の富士フイルムは、
 津波で流された写真を洗うプロジェクトに協力し、
 「写真救済プロジェクト」を協賛してきました。

 一方、デジタル化の波の中で、写真フィルムは衰退を避けることが出来ず、
 同社も、多角化に力を注ぐようになりました。
 液晶パネル用光学フイルム、化粧品、医薬品と次々に新規事業に参入し、
 現在は「化学メーカー」に変わりつつあります。

 さらに2000年頃に、小型インスタント・カメラを発売し、
 女子高校生に支持されたことで、若い世代を中心に再び注目を集めています。
 また、修学旅行生に対してデジカメなどの持ち込みを禁止にして、
 代わりに使い捨てカメラを配布する学校もあるようです。

 富士フイルムといえば、使い捨てカメラを発明したことで有名ですが、
 「写真を撮る」、「写される」ということが、
 現在のように身近なものになったのは、
 使い捨てカメラの登場が大きく影響しています。

 カメラは、精密な細工が多く、手先の器用な日本人にとって、
 時計と並び称されるほど世界に誇れる技術でした。
 それゆえ、カメラの家庭への普及は早く、
 70年代頃までには一家に一台はあたり前になっていました。

 しかし、その扱いは難しく、女性や子供には使いづらいものでありました。
 その後、ピント合わせが不要なオートフォーカス機能がついた、
 コンパクトカメラが販売されるようになりましたが、
 まだまだ、大人(男性)や愛好者向けのイメージが強いものでした。

 富士フイルムでは、それまでもカメラのコンパクト化や、
 操作の簡略化に力を入れていましたが、
 子供にも手軽に扱える商品が出来ないかと考えていました。
 それよりも、メーカーとしてもっと多くのフイルムを売りたかったのです。

 フィルムにレンズを付ければカメラになる。
 カメラの原理に立ち返り、
 カメラというものの発想を切替えて考えてみたのです。
 カートリッジ式のフィルムにレンズを取り付けたカメラ、
 カメラ部分もレンズもすべてプラスチック製のカメラが誕生したのです。

 価格も、コンパクトカメラの10分の1程度に抑え、
 手軽に購入できるようにしました。
 奇抜な発想のカメラは、新聞や雑誌でもとりあげられ、一躍話題になります。
 なにより、観光地や駅の売店で気軽に買うことができるようになったおかげで、
 利用者は一気に増え、フィルムの販売も飛躍的に伸びたのです。

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発 行 元:シモヤマ会計事務所(下山弘一税理士事務所)
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発 行 人:下山弘一

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